2019年02月06日

民話のお話

こんにちは。
御無沙汰しております、あおい調剤薬局のUです。
あっという間に年末年始が過ぎ去り、節分も終わってしまいました。あぁ。

さて、年末に取引先の企業様から頂いたカレンダーに、『香川の民話』が小話として載っているものがあります。地元の馴染のあるお話から、初めて知ったお話しまで。読むと楽しいですね。
その中のひとつに「屋島の喰わず梨」というものがあります。
昔、弘法大師が屋島へ登った際、喉の渇きをおぼえたので、近くになっていた梨を分けてくれないだろうかと、持ち主の男(老翁とも言われる)に頼んだのですが、男は物惜しみをして「この梨は石の様に硬くて不味い、食べられない梨です」と嘘を言って分け与えませんでした。
すると、瑞々しくて美味しかったはずの梨が、何故だか本当に石の様に硬くて不味い、食べられない梨に変わってしまったのです。

これは弘法大師の様な高僧にいじわるしたが為に罰が当たった、という戒めのお話ではなく、物に執着せずに他者に分け与えたり施しをしなさいよ、という仏教的なお話だそうです。

さて、この「弘法大師に施しをせず身を亡ぼす系」のお話は全国各地にあるようです。
それは、果物だったり水だったり様々。
ただ、元々は弘法大師と伝わっていた訳ではないようなのですが、先述した通り仏教的なお話ですから、民話として代々伝わっていく内に弘法大師になっていったのだとされています。
…っていう内容が柳田國男の本に載っていた気がします。

(全国的には)マイナーな民話や伝説を大人になってから見聞きするのも楽しいですね。
因みに、「屋島の喰わず梨」は現在も実在しているとされていて、屋島寺へのお遍路道に案内板と休憩場が設けられている様ですよ。
近くに寄った時、探してみるのも良いかもしれませんね〜。

私は子供の頃、親に「丸亀城の石垣の人柱にされた豆腐屋」の話をされて震えたものです(^^)


あおい調剤薬局 U
posted by 正木浩二 at 17:11| Comment(0) | 豆知識

2018年11月16日

維新回天その2

こんにちは。
昨日に引き続き、幕末・明治維新のお話をします。
昨日は倒幕派の話題でしたので、佐幕派のお話をしようかと思います。

佐幕派で有名なのは新撰組ですね。
ドラマや小説、漫画等いろんな作品の題材になったり登場したりしますね〜。
新撰組の中でも人気が高いのは土方歳三や沖田総司ではないでしょうか?
土方さんはどの作品に登場しても男前に描かれてますね。
某漫画では、戦死せずにしれっと生き残ってアイヌの金塊狙ってますからね。胸熱。

さて、土方歳三は「鬼の副長」と呼ばれる程厳しく時に残虐な逸話が残されていますが、実際はめっちゃ苦労人だと思います。
局長を補佐する立場で、且つ部下達をまとめなければいけない立場。厳しい規律を定めないと大人数の隊士(血気盛んな若者)の統率など出来なかったでしょう。中間管理職的な辛さですね。
そんな鬼の副長も、戊辰戦争になり北へ北へと戦地を移り、函館へ着いた頃には幾分性格が丸くなったと言われています。局長や共に戦った仲間を亡くしたり分かれたり、いろいろあっての心境の変化でしょう。
尚、函館に着いてからの役職は「陸軍奉行並」。またまた補佐役でした。

みなさん学校で習う通り、佐幕派は敗れます。
新撰組が戦いに敗れ関東の方へ移動した時、既に新撰組は新撰組ではなくなっていました。
意見が合わず袂を分かった者、怪我病気で戦線離脱している者、逃走した者。兵力が足らず、武芸の心得のない者をお金で雇う始末だったそうです。名前も新撰組じゃなかった。
この関東での戦いにも敗れるのですが、個人的に原因は土方さんが応援を呼びに戦線離脱した事が大きいんではないかと思うんですよね〜。
京都での戦いの時、局長・近藤勇は怪我の療養中で戦には不参加でした。ここで指揮をとったのが土方さん。新政府軍の装備や戦い方を直に見ています。なのに、関東で指揮を新政府軍との戦に不慣れな近藤勇に譲り、土方さんは離脱。
DAME JAN.(それではダメダメではなかろうか)

ただ、新撰組をはじめ、佐幕派の面々が今も人気があり愛されているのは、不利と解っていても最期まで信念を持って戦い続けた人が多いからではないかしょうか。
倒幕派も佐幕派も過程は違えど日本を思って戦ったのは同じです。
今一度、関係性を見直してみるのも良いかもしれませんね〜。

※これは個人の意見・見解です。


あおい調剤 U
posted by 正木浩二 at 13:17| Comment(0) | 豆知識

2018年11月15日

維新回天

もうすっかり秋ですね。
焼き芋美味しいですね!(^〇^)

さて、毎年この季節になると坂本龍馬の話題を必ずどこかで目に耳にします。
そう、11月15日は龍馬さんの誕生&暗殺された日なんですね。
1867年11月15日、京都・近江屋で同郷の志士・中岡慎太郎と共に凶刃に倒れました。
この時の逸話は何かいろいろ有名ですね?

歴史ファン以外からも人気の龍馬さん、ですが…
中岡慎太郎好きの私からすると「ちょっと待って」と言いたい事多数です。
・当時の日本で「日本国」という概念を持っていたのは龍馬さんだけ。
・「薩長同盟」を考え行動し、結び付けたのは全て龍馬さんの功績。
・「大政奉還」を考えたのは龍馬さんくらい。実現したのも龍馬さんのおかげ。

いやいや、待て待て…そんな事はない。
鎖国中でも外国との貿易を完全に遮断している訳ではありませんし、幕府のお役人はエリートですから、国内外の事情はある程度知識としてはあったと思われます。
それに、黒船が来たり生麦事件とか起こったり、庶民にも外国の存在は知られていたでしょうし。だから、このままでは日本が危ないと考えた志士達が立ち上がった訳ですよね。
そして、「薩長同盟」「大政奉還」。幕末の重要キーワードですね。
この二つの出来事、全て龍馬さんの功績という方がいらっしゃいますが、とんでもない。
龍馬さん以外にも薩摩と長州に手を組ませる事を考え、実際に行動に移した人。幕府の実権を朝廷に返して、戦を避けようと考えた人。全国にたくさん居ます。
実際、中岡さんも薩長同盟を考え、主に長州側で活動しました。
大政奉還論だって、龍馬さんより早い時期に考案したけれど、国内の情勢を見て、大政奉還させると内乱が起こると予測して取り止めてるんですからね!これマジ。

こんな事書いてますが、別に龍馬さんの事が嫌いな訳ではありませんよ。
私が嫌いなのは、変に英雄・神格化された龍馬さんであって、史実の坂本龍馬は嫌いじゃないのです。
何だか、司馬遼太郎の影響が大きいと思うんですよね。
司馬遼太郎の書く文章は面白いです。史実かのようにフィクションを書くのが上手いのです。作家としては最の高!
史実とフィクションを分けて考えて欲しいな〜と思うのです。

今年は明治維新150周年。
各地で様々なイベントが開催されているようですので、お暇なら足を運んでみては如何でしょう?(私も高知行きたい(^∀^)


※この記事は個人的な意見です。全国の龍馬ファンを貶める意図は断じてありません。


あおい調剤薬局 U
posted by 正木浩二 at 09:53| Comment(0) | 豆知識

2018年09月05日

今日は何の日?

こんにちは。
昨日は台風が各地で猛威をふるいましたね。
あおい調剤薬局は自動ドアのサッシの隙間から、少し浸水しました。それだけで済んで何よりでした。

さて、本日9月5日は歴史が動いた日です。
明治38年の9月5日、ポーツマス条約が結ばれ、日露戦争が終わりました。
有名な旅順総攻撃等、苦しい戦いが続いた日本は、講話のチャンスを窺っていました。
明治38年5月末、最後の決戦といえる日本海海戦にて日本が勝利した事により、講話への動きは加速します。
そして、8月に入って日露講和会議が始まり、9月5日、日露両国が講和条約に調印し、終戦となりました。

因みに、ポーツマス条約の「ポーツマス」はアメリカの都市の名前。
何故、日露の戦いの講和条約がアメリカで結ばれたのかというと、セオドア・ルーズベルト大統領の斡旋があったからです。


余談。
日本海海戦の代名詞?「東郷ターン」こと「丁字戦法」ですが、
ドラマ『坂の上の雲』が放送されていた頃、便乗していろーんな書籍が出版されたのですが、当たり前のように「丁字戦法を考案した秋山真之」と書かれているものがありましたが、それはちょっと間違い。
元の丁字戦法考案者は、山屋他人。皇太子妃雅子殿下の曾おじいさんにあたる方です。
秋山真之が考案したのは、「七段構えの戦法」ですので、お忘れなく〜。



あおい調剤薬局 近代史がお好き、U 
タグ:歴史
posted by 正木浩二 at 17:00| Comment(0) | 豆知識

2018年07月31日

数学なんて社会に出れば必要ないと思っている学生諸君へ

英語は世界共通語だから、勉強しなさい。という言葉をよく耳にします。たしかにそのとおりだとは思いますが、英語を母語、公用語とする人口は約10億人(違ってたらスミマセン)程度です。世界の人口70億人の14%に過ぎません。中国語も同じくらいだったと思います。本当に世界共通語なのでしょうか。
前置きが長くなりましたが世界共通語は数学だとは思いませんか。
みんなが使っている数字、0〜9までのことをインドアラビア数字といいます。よくアラビア数字と言われるのは、インド起源の数字がアラビアからヨーロッパへ伝わりそこで"Arabic numerals"と命名されたことによります。
さて、本格的にアラビア数字を広めたのはレオナルド・フィボナッチの算盤の書(1202年)からです。学生諸君、レオナルド・フィボナッチといえば・・・
そう、フィボナッチ数列ですね。これは世界一有名な数列ではないでしょうか。
0,1,1,2,3,5,8,13,21,34・・・・・
もう解りますね。最初の2項が0と1で以降はどの項も直前の2項の和となってい
ます。一般項を数式で表すと
フィボナッチ.png

となり、この式に出てくる
フィボナッチ1.png
この数字は黄金比と呼ばれており、世界で最も美しい比率1:1.618ではないでしょうか。
簡単にいうとフィボナッチ数列は隣り合う項の比がかぎりなく、1.618に近づいていくという摩訶不思議な数列です(5÷3、8÷5・・・)
さてさて、この黄金比は私たちの身のまわりで、いたるところに存在しているのを知っていますか?そう、芸術品や建築物だけでなく自然界にまで。
自然界では、有名なところではヒマワリの種の配列やオウムガイの殻、そして銀河系宇宙のらせんまでも!!
こうなってくると、人体もそうですよ。ダヴィンチのウィトルウィウス的人体図などがそうですね。もちろんこれだけではなく、『モナ・リザ』『最後の晩餐』なども。例をあげればキリがありませんが、サグラダ・ファミリアやクフ王のピラミッドも。
どうですか。フィボナッチ数列。興味深いと思いませんか。そうそう、みなさんが、日ごろよく使っているTwitterやAppleのロゴなんかもそうなんですよ。
人間が生活していくうえで、黄金比は避けて通れないですね。
こんなにすごい数学、世界共通語に決まってますよね。
フィボナッチ数列、まだまだリュカ数列には負けませんよわーい(嬉しい顔)

かも店 山きちに読む気が失せると言われたので次からは陰謀論を書きたいFきち
posted by 正木浩二 at 13:58| Comment(0) | 豆知識