前回、香川の民話についてお話しましたが、今回はちょっと変わったスポットについてお話します。
知る人ぞ知る…?なスポットです。
『八雲橋』というもの、ご存知でしょうか。
橋といえば、普通は川や海にかかるものですが、この『八雲橋』は道路上にあります。
歩道橋の事ではありませんよ。道路に平行に置かれているのです。
場所は、中央通りの兵庫町商店街のアーケードのある交差点の中にあります。
この『八雲橋』、元々は明治時代に玉藻城のお堀にかかっていたもののようです。
当時、橋の向こう側に出雲大社の分社が存在していたようで、道をショートカットする為にかけられたそうです。和歌の「出雲」にかかる枕詞の「八雲たつ」になぞらえ、「出雲大社にかかる橋」という事で『八雲橋』と名付けられたとか。お洒落〜。
時代が進むにつれ、道路事情が変わり、明治の終わり頃に『八雲橋』はお堀と共に役目を終えました。
が、100年近く経って柱が一本発掘。モニュメントとして再構し、今に至る訳ですね。
なんやかんや今は無き玉藻城の記憶の一部なんですねぇ。
交差点の途中にありますし、そんなに大きくも派手でもない『八雲橋』は、ほとんどの人に気付かれずに通り過ぎて行ってしまいます。地元民でも知らない人も多いようです。
私も最近まで知りませんでした。またひとつ勉強になりました!
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